卒業しダブルライセンスという道も


大学進学時に歯学部を目指されていたのですが、成績との兼ね合いで薬学部に進まれた方の中には、

「折角薬学部でこれまで勉強してきたのだから、歯学部に行くとこれまでの大学で苦労してきた勉強が無駄になってしまうのでは」と考えておられる方も多いと思います。


既に別の項で述べておりますように、歯学部編入学試験には学士編入という形式をとっている大学が多くあります。文字通り、薬学部を卒業=学士を取得し、薬剤師国家資格も取得された上で、学士の資格で編入学生を募集している歯学部への編入を目指すというものです。薬剤師の国家資格を取った後での編入ですので、それまでの勉強が無駄になることは全くありません。

 

しかも、一部の大学には薬学部を卒業された方向けに3年次や4年次への編入学を認めているところがあり、薬学部卒業生の方は他学部卒業生よりも短い期間で歯科医になることができます。

 

もちろん、歯学部卒業後は歯科医と薬剤師という二つの国家資格を有することになり、他の歯科医ではできないような、薬学的な処方も可能になり、治療の幅も広がり、これまでにない歯科治療の地平を切り開くことも可能になるのです。