最近ドラマなどでも度々登場するようになってきた麻薬取締官こと通称『マトリ』ですが、その仕事内容がどんなものなのか知っている人は少ないでしょう。麻薬取締や薬物の不正ルートの解明などの薬物犯罪の捜査はもちろんのこと、正規麻薬(医療などの目的で許可を受けて合法的に使用される麻薬)の不正使用などの監視・捜査を行う厚生労働省の職員です。具体的には、厚生労働省の地方支分部局に設置されている麻薬取締部に配属されています。麻薬取締という危険な職務であるため、職務を遂行する場合に限り、拳銃や特殊警棒等の携帯が認められている他、警察官と同様の逮捕術の訓練も受けるといった特殊な公務員です。

麻薬取締部は定員が定められており、その数は全国でわずか約300名程度だそうです。

 

麻薬取締官に求められる能力としては、薬物犯罪を扱うという仕事柄、法学や薬学の知識が求められます。

麻薬取締官の約半数は薬剤師の資格を持っていると言われています。

薬剤師の資格が必須であるということはないですが、資格があれば採用試験が受けることができます。

ですので、この麻薬取締官を目指して、薬学部に入ってくる学生も少なくありません。

ただし、薬剤師からの採用には、29歳という年齢制限もあるため、6年生である薬学部をストレートで卒業して国家資格を得ても、毎年採用試験があるとしても5回しかチャンスは巡って来ません。

なので『マトリ』を目指すなら、浪人はおろか留年なんかしてる暇はありません。